馬主になるメリットとデメリットとは?

馬主とは、競走馬のオーナーとなることですが、中央競馬において馬主となるには厳しい審査条件があります。個人馬主になるための審査条件とは、年間所得が2年連続して1700万円以上であること、さらには7500万円以上の資産を有していることです。この厳しい条件をクリアすると馬主となれるわけですが、馬主には多くのメリットがあります。

まず、レース優勝賞金の80パーセントが手に入ります。例えば日本ダービーの場合、優勝賞金は1億5000万円ですが、そのうち1億2000万円が馬主に入ることになります。さらに表彰式(口取り)に参加することができます。騎手がレースで着用する勝負服のデザインを自由に選ぶことも可能です。また馬主には愛馬の名前を命名する権利があります。命名については予め定められているルールがありますので、それを守る必要があります。その他には、レースで愛馬に乗る騎手を指名することもできますし、競馬場での馬主席への入場権も有しています。

次にデメリットについてみてみます。馬主には金銭的な負担が常につきまといます。愛馬が常にレースで期待通りの活躍をしてくれるとは限りません。勝負の世界で生きていく競走馬の馬主となるには、思うような結果が出ない時でも愛馬を支え、成長を見守る気持ちを持ち続ける必要があります。出資した額よりも多くの賞金を得ることができるのは、ほとんどないケースであると知っておいた方がよいでしょう。